ドーナツ屋

最近、仕事で疲れたときに、どうしても甘い物を食べないと帰りの電車に乗りたくない気持ちになる。
よく使う博多駅は、巨大な複合施設のため、飲食店の数はかなりある。

食べたいスイーツの気分に合わせて、店にまっしぐらで進んでいく。
最近は甘すぎるドーナツにアメリカンコーヒーをすするのが好きだ。
というか、疲れた体に甘さとコーヒーを入れて、疲れたなと浸る時間が私は好きなのだ。

本もスマートフォンも一応テーブルの上に出しているが、ほとんど手をつけない。
ボーっと混み合う外の様子を眺めながらカフェで時間を過ごす。
この時間があるかないかで、よし頑張ろうという気合いの入れ方が変わる。

別に寄らなくてもいい店で、高カロリーなドーナツを食べなくても生きていけるが、これを食べたんだから頑張らないわけにはいかない、と力が沸いてくる環境なのだ。
気持ちが充実していたり、疲れてないときには視界に入ってこないのに、疲労困憊のときに店の看板が光って見えるのはきっと私だけではないだろう。

店には私のように、最初はため息ばかりついているお客さんが多い。
みんなドーナツ食べて頑張ってる。

ドーナツぐらいで頑張れるんだから世の中、案外厳しくないのかも、と謎の楽天的な考え方に至ることができるので、これからも疲れたらドーナツの時間を大事にしたい。

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